住宅ローンの借入期間はどうやって決めればいいの?借入期間の長短によるメリット・デメリットを考える

京都で家を買いたい人の為に、住宅診断(ホームインスペクション)や瑕疵保険を紹介する不動産業者グラン・ワン株式会社の小管(こすが)です。

不動産購入を考える時、人生で一番高い買い物ですから当然ですが、ほとんどの方が住宅ローンを利用すると思います。住宅ローンを組まれる方のほとんどが「借入期間は何年にすればいいのか?」という質問をされます。

では、ローンを何年で返済するのがベストなのでしょうか?各金融機関によって最長の借入期間は若干の違いはありますが、一般的には35年が最長の借入期間です。この最長の借入期間がベストなのでしょうか?

正直、これは借りる方の判断によるとしか言えません。しかし、住宅ローンを長く借りる場合と短く借りる場合のメリット・デメリットを把握した上で判断すればいいと思います。

 

借入期間を長短それぞれのメリット

借入期間の長短のメリットとデメリット

借入期間が長い場合のメリット・デメリット

メリット

  • 月々の返済額が少なくなる

借入額が3,000万円で金利が1%(固定金利)の場合

返済期間 月々の返済額
35年     84,685円
30年     96,491円
25年     113,061円

上記の表の通り、借入金額が同じであれば当然ながら返済期間が長くなれば月々の返済額が少なくて済みます。20歳台、30歳台の働き盛りの年齢の方であればお子さんもまだ小さく、何かとお金が掛かります。月々の必要経費が多いうえに月々の返済金額が多くなれば、家計は火の車になりかねません。そうならないように返済期間を長めにとるのも家計の防衛策と言えます。

  • 借入可能額が増える

年収が450万円で借入金利1%の場合

返済期間 借入可能額
35年 約4650万円
30年 約4081万円
25年 約3483万円

上記の表はあくまでもシュミレーションなので実際の借入可能額は金融機関によって異なります。見て欲しいのは借入期間の違いによって借入可能額がこれほど差が出るということです。

この方法はあまりお勧めではありませんが、家探しをしていると希望金額と理想の物件に開きがある場合が良くあります。気に入った物件が予算を超える場合は借入期間を長くすればその分、借りられる総額も増えます。

しかしながら、この方法は借入額が増えるということは当然ですが、月々の返済額も増えます。仕事が順調な時はいいのですが今の時代、何が起こるか分かりません。不慮の事態に備えて、ある程度は月々の支出の余力を持たせないと最悪の場合、家庭が破綻してしまう可能性があるので注意が必要です。

  • 借入期間中は団体信用生命保険がつくので安心

仮にご主人が住宅ローンを組んで住宅を購入した場合、万が一、ご主人に不幸があって亡くなった場合、借入金額の残金は保険会社が全額、完済してくれます。しかも、この保険料は金融機関が支払ってくれるので借りた本人は支払う必要もなく、別に保険に加入しているようなものなのでメリットは大きいですね。

デメリット

  • 利息の支払い金額が増える

借入額3000万円、金利1%の場合

返済期間 支払金利
35年 約556万円
30年 約473万円
25年 約391万円

上記の表を見ると返済期間が長くなればその分の金利が発生しますので金利を多く支払う分だけ返済総額が増えます。

  • 保証額が高くなる

銀行などの金融機関から借入する場合、貸し倒れのリスクを防ぐために金融機関は保証会社に貸付金額の保証をしてもらいます。そのための保証料を借りる側が負担します。

要約すると貸す方(金融機関)の保全のために借り方(あなた)が保険に入るようなものです。理不尽な様にも聞こえますが貸してもらうための条件なので仕方ありません。最近は融資手数料という名目で保証料ではない形態をとっている金融機関もあります。

  • 期間が長くなることによるリスクが増える

借入期間が長くなればその分、不慮の事態に遭遇する期間もながくなります。特に年齢が上がればその分、リストラや収入源のリスクも大きくなるため借入期間を延ばす際はリスクを十分に考えて下さい。

借入期間が短い場合のメリット・デメリット

メリット

  • 支払う金利が少なくなる

借入期間が短くなる分、負担する金利の総額が少なくて済みます。

  • 返済期間が短くて済む

借入期間が短い分、返済が早く終わり、老後の資金などを貯めやすくなります。

  • 保証料が安くなる

デメリット

  • 借入期間の延長が出来ない

始めに借入期間を決める際に35年などの長期で借入した場合、30年などに短くすることは可能ですが借入期間を延ばすことは非常に難しいです。月々の返済が厳しくなって返済が滞ってきた場合、相談に応じてもらえるケースもありますが基本的には難しいです。

  • 月々の返済額が増える

借入期間が長い場合のメリットの所で説明した通り、短くするとその分、月々の返済額が増えてきます。

個人的には中期で借入して資金が出来たときに繰り上げしたほうが、返済計画的には楽だと思います。

まとめ

以上、借入期間が長い場合と短い場合のメリット・デメリットを説明しましたが、一番に考えないといけないことは毎月、確実に返済してゆけるかということを考えることです。

せっかく購入したマイホームを売らなければならなくなったなんて、絶対に避けなければなりません。

早くローンを終わらせたいとと考えて借入期間を短くしてしまうと、ゆくゆく毎月の返済がきつくなってくることも考えられます。住宅ローンとの付き合いはかなりの長丁場です。お子さんも大きくなってお金もかかるようになりますし、ご自身のお仕事も今後、どうなるかもわからない時代です。

借りれ額を少なくするのも手段ですが、毎月確実に返済出来て、できる限り短い期間を模索してみて下さい。

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