土地の欠陥と欠点の違いとは?
土地探しをしているとどうしても気に入らない部分というところが必ずあります。しかし、人間と同じで100点満点の土地というものは基本的に存在しません。必ず、何かしらの欠点があるものなので、購入する前にその欠点が何かを十分に把握して、自分にとってその欠点が納得いくものなのかそうでないのかを判断する必要があります。
しかし、欠点はあっても欠陥は絶対にあってはなりません。では、土地の欠点と欠陥とはどういうものなのか具体的にご説明してゆきます。
●旗竿地(敷地延長)
これは敷地の形状が旗のように形をしているところからそう呼ばれていますが道路に接している間口が狭く、奥に広い形状のある土地の事です。広告などでも良く見かけますが道路と接する部分(間口)が2m~3m位で道路から通路形状になっており、奥に家を建てるイメージです。
この土地の欠点は敷地面積が大きくても車が並列に駐車できない縦列駐車の土地で使い勝手が悪く、間口によっては大きな工事車両が入れないので建築費が割高になるケースがあります。しかし、この土地の長所は欠点がある分、土地価格が割安で車が2台駐車できる土地が多いです。
私の自宅もこの旗竿形状ですが土地が40坪以上あるので3台駐車が可能です。どうしても車が2台駐車という方であれば私はお勧めします。但し、間口は2.5ⅿ以上ないと使い勝手は悪くなりますので注意してください。
欠陥のある旗竿地というのは、道路との接道(間口)が2m以下の場合です。建築基準法上、奥の広くなっているとことまでの間口が2m以上ないと建物を建てる事ができません。道路との接道部分で2mあっても途中の1か所でも2m未満の所があれば再建築できないので要注意です。こういう土地は絶対購入してはいけません。
●セットバックの必要な土地
セットバックというのは建築基準法では建物を建てる時には前道が4m以上あると前提がありますので現状では幅員が4m未満でも将来的に前道が4mになるように道路の中心線から2m下がった位置までは建物や塀が建てられないので、セットバックした土地が自由に使えません。実際、建物を建てる時もセットバック部分の土地は道路としてみなされるので建築対象の土地が小さくなります。
また、セットバックが必要な土地は前道が狭く、場合によっては車が通れないこともあります。こうなると、小型車両や人間が運搬をしながら工事をする必要があるので必然的に工事費が高くなります。車が通れないことは欠陥です。
●敷地が道路より高低差がある
これは少し郊外のエリアに多いとケースですが私も何度か道路より敷地が低い土地を購入して建売として販売したことがありますが車を駐車するためのガレージ部分を鉄骨や鉄筋コンクリートで造る必要あるので驚くほど建築費が高くつきます。それにガレージ部分から建物に入る際に階段が必要になったりするため使い勝手も悪くなります。
●まとめ
土地は住む人によって求めるものが変わります。旗竿地などは地形が良くないと敬遠される方もいれば逆に車が2台停められて割安感があるので気に入る方もおられます。土地の欠点は土地を探して方によって変わるのもであって人によって長所にもなりえます。しかし、欠陥というものはそもそも建物が建てられなかったり、建てた建物が長期的に見てきちんと維持が出来なかったりするものです。ですから、土地に欠陥がないかどうかは注意してみて頂く必要があります。
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