中古住宅を内覧する際のチェックポイント

中古住宅を内覧する際のチェックポイント

中古物件を内覧する際の注意点

中古物件は気に入った物件に出会うことが出来れば、コストも安く抑えて、理想の住まいを手に入れることができます。しかしながら、中古物件には多くの注意点があります、実際の中古物件を内覧することでで、しっかりと確認しておく必要があります。ここでは、中古住宅を内覧するときの注意点や、チェックポイントを解説してゆきます。

中古物件を内覧する際の注意点

中古物件は新築物件に比べて価格が安いメリットがあります。新築物件と比べて2割以上安く購入できる可能性があります。しかし、売主のメンテナンスにもよしますが多かれ少なかれ中古物件ですから建物や設備をメンテナンスする必要があります。場合によっては想定以上の費用が掛かる可能性もありますので注意が必要です。どこまで修理にお金をかけるかにもよりますが極端なことを言えばリフォームやリノベーションをすれば新築物件と同様になり自分好みの快適な住まいに変身させることも可能です。どこまで修繕する必要があるかはそれぞれの物件によって千差万別ですから内覧時にしっかりと確認する必要があります。現在はSUUMOや各社のHPに写真や動画などで内覧ができる物件も多くありますが、実際にご自身の目で見るのと画像データで見るのとでは何倍も分かりやすさに違いがあります。実物の室内を見て雰囲気も含めてじっくり確認することが大切です。
内覧する際の注意点は、事前に準備をしておくことが必要です。内覧する際のチェックポイントなどは後述しますがご自身でも注意したい項目をピックアップして内覧に臨むことをお勧めします。人によっては気になる点も違いますし、後述する内覧のチェックポイントはあくまでも一般的なもので、ご自身の住まう家に何に重きを置くかは人それぞれだからです。
なお、内覧する際にじっくり室内を拝見さてもらう訳ですが決して汚したり傷をつけりしないように注意が必要です。また、内覧にお子さんを連れてこられる場合がありますがお子さんを預けられるなどができるようであれば内覧時には連れて行かないほうが安全面も含めてベターだと思います。また、写真撮影をする際は、一言、了解を得てから行うようにしましょう。

内覧をする際に持って行くと便利なグッズ

内覧時に下記のグッズを持ってゆくと便利です。

  • カメラ
  • 筆記用具
  • 物件資料(間取りのあるもの)
  • 室内用の履物
  • スケール(室内の寸法を測れるもの)

カメラはスマホがあれば代用できますので必ず必要ではありませんがthetaなど立体カメラなどがあればなお便利です。物件資料と筆記用具は必ず持参した方が良いです。物件資料には間取り図が描かれていると思いますので間取りを見ながら室内の大きさなどをチェックできますし、内覧して気になったことはその資料に書き込むようにしましょう。
スケールは室内の寸法を測る際に必要です。特に決まった家具などが入るかどうかの確認をしたい場合などは必須です。また、建具の寸法や収納スペースの大きさなどのサイズを測っておくことも大切です。
写真は可能な限り撮らせてもらいましょう。複数の物件を内覧していると初めに内覧した物件の記憶があやふやになったりします。物件の内部や外部などを写真に撮っておけば、帰宅してからも確認することができます。住宅だけではなく、周辺環境や施設など可能な限り写真に収めておくことも重要です。

チェックポイント 外観

まず、第1のチェックポイントは外観です。外観に関しては建物の構造となる部分ですので必ずチェックしてもらいたい箇所です。チェックするポイントは下記の4箇所です。

  • 外壁
  • 屋根
  • 基礎
  • 屋根裏

 

外壁
クラックがないか、目地に入った充填材が劣化していないか

屋根
屋根材のズレや破損、塗装の剥がれ、雨樋の破損がないか

基礎
クラックがないか

軒裏
雨の染みや亀裂、塗装の剥がれはないか

外壁や基礎の部分はひび割れの有無を確認します。基礎や外壁部分に使われるコンクリートやモルタルは材質の特性上必ずと言って良いほどひび割れが発生します、細いヘアークラックと呼ばれる程度のひび割れはまず問題ありません。ひびの幅が0.5mm以上かつ長さが1m以上あると、構造クラックと言ってコンクリート内部の鉄筋や外壁内部の木材に影響を及ぼす可能性が高くなるので注意が必要です。戸建て住宅の場合は、屋根のズレや破損や軒裏に雨の染みや破損、塗装の剥がれがないかも確認します。軒裏の雨のシミや亀裂、雨どいの破損は見逃しやすいですが、雨漏れをチェックするポイントとして非常に重要になります。屋根や軒裏のチェックは高所であるので素人では確認をすることが難しい箇所なので、気になるポイントがあればインスペクションなど建物の専門家に見てもらうことをお勧めします。

チェックポイント 間取り、陽当り

間取りはリノベーションをすることにより変更することは可能ですが、陽当たりは後からどうしようもありません、必ずチェックしておくべきポイントです。しかしながら間取りに関しては不要な費用を発生させないためにもそのままの間取りが使えることが理想です、間取りは部屋数、広さ、家具や電化製品の配置などを確認することで生活をイメージすることが重要です。そのためには、物件資料(間取り図)を確認して、家具や電化製品を置く場所をイメージしておく必要があります。
陽当たりは天気や時間帯によって変わりますが現実的に長時間、確認ができないので、周囲の建物の隣接状況を確認するようにしましょう。また、風通しは良いか、臭気・騒音の状況、プライバシーやセキュリティなど、内覧した時でないと分からない周辺環境の状態も確認も重要です。

チェックポイント 水回り

この水回り部分は建物の中でも一番、経年劣化は出やすい部分ですのより細やかな確認作業が必要になります。キッチンやトイレ浴室などの住器に関しては買主側でのリフォームの必要性が高いですが、それ以外の給排水管の劣化などに伴う改修は売主負担になる場合が多いので内覧時にきっちり確認して不具合がある場合は売主に修理をしてもらわなければなりません。以下の場所は重点的なチェックが必要です。

  • トイレ
  • 洗面所
  • 浴槽
  • キッチン

水回りでもっとも重要なチェックポイントは水漏れの有無です。見た目上は水漏れがなくても、床がぶかぶかしていたり、床や壁にシミある場合は水漏れの可能性があります。水漏れが発生していると建物自体の劣化が進みやすいので、注意して確認する必要があります。また、カビの発生や配管の錆などが確認できないか、排水管の周辺に変な匂いがしないかを確認することも重要です。

チェックポイント 内装

室内の天井や壁の汚れに関してはリフォームで綺麗になるので見た目的な部分に関してはさほど神経質になる必要はありません、しかし、壁や天井の染みに関しては雨漏りの可能性があるので注意が必要です。

チェックポイント 小屋裏・床下

  • 小屋裏
  • 床下

 

小屋裏
雨漏れなどによる腐食、木部の破損、雨漏りはないか

床下
亀裂や破損、漏水、蟻道(シロアリの通り道)、カビの臭いや湿気はないか

この部分に関しては雨漏れや白蟻などの構造部分に関わる非常に重要なチャックポイントでなおかつ、素人ではチェックすることが難しいので専門家に見てもらうことをお勧めします。

まとめ

中古物件は建物や設備が古く劣化している可能性が高く、建物の状態を見きわめるためには、物件の内部を見学できる内覧はとても重要です。内覧の日程が確定後、注意点やチェックポイントを見逃さないようしっかりと準備をしておくこと必要があります。自分なりのチェックポイントを考えて素敵な家探しをして下さい。